切開後のリスク
基本的に切開法はリスクの大きい施術ではありません。小さいタトゥーであれば以下のようなリスクの可能性は低いと言えます。タトゥーが大きくなればそれなりにリスクがある事はご承知下さい。
- 創哆開そうしかい
- 閉じていた創が開いてしまうことです。タトゥーが大きくなると縫合線には大きな緊張がかかります。創は外傷だけでなく、中(真皮)でも縫合しているので抜糸をしても簡単には開きませんが、緊張がとても強い場合や強く引っ張られた場合などに開いてしまう可能性があります。
- 肥厚性瘢痕ひこうせいはんこん
- 創縁には切除したタトゥーの大きさに応じてテンション(緊張)がかかりこのテンションが大きいと場合により創が盛り上がることがあります。この盛り上がりの程度が大きいとケロイドと呼ばれます。
- 感染かんせん
- 創が細菌に汚染されると膿を伴う炎症を引き起こします。糖尿病などをお持ちの場合は治療ができない場合もございますので予約時にお申し出下さい。
当院では上記リスクに備え、下記のような治療も併用して行っております。
- ケロコートジェル
(シリコンジェル)
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- ・透明なシリコンの層となって傷跡を圧迫し凸凹を徐々に滑らかにする。
- ・シリコンの皮膜によって細菌などの外部刺激を遮断し、
皮膚内部の過度な免疫反応を防ぎます。
- ケナコルト注入
(ステロイド注射)
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- ・膨らんでしまっている傷跡(肥厚性瘢痕)やケロイドは注射で改善することが可能です。
ステロイドを直接注射することで膨らみが小さくなります。