「冬は汗をかかないし、ワキガの心配は夏だけでいい」
そう思っていませんか?
実は、冬でもワキガに悩む方は少なくありません。
この時期になるとよく患者様から、
「厚着した時にムッとしたニオイが気になる」
「服のニオイを家族に指摘された」
というお悩みを聞きます。
ワキガは季節性の症状ではなく、体質によるもの。つまり、気温や季節に関係なく発生します。
今回は冬のワキガの原因と、対策・治療について解説していきます✨

ワキガとは体質が生み出す特有のニオイ
ワキガはアポクリン汗腺という汗腺が活発な体質の方に見られます。
この汗腺から出る汗はタンパク質や脂質などの成分を多く含み、それが皮膚の常在菌によって分解されると、あの特有のニオイが発生します。
ワキガは「汗そのもののニオイ」ではなく、「汗と菌の反応によるニオイ」ということです。
ただ、体質や遺伝の影響を強く受けるため、清潔にしていても完全に防ぐのは難しい症状です。
冬のワキガの原因
「寒いから汗をかかないのになぜ?」 そう感じる方も多いですが、実は冬でも意外と汗はかいています。
冬は厚手の服やコートなど、重ね着をすることが多くなります。
この密閉状態がワキの温度と湿度を上げ、菌が繁殖しやすい環境をつくります👿
さらに、暖房のきいた室内と寒い屋外の行き来で汗をかきやすくなり、汗が乾かないまま服の中にこもることでニオイが強くなります。
冬のワキガは服にこもるニオイが主な原因なのです。
“汗をかく習慣”がニオイ対策に重要
冬は運動量が減りやすく汗をかく機会が少ないため、汗腺の機能が偏ってニオイが発生しやすくなる傾向にあります。皮脂や角質が蓄積しやすく、皮膚表面の常在菌バランスが崩れることもニオイを強める原因になります。そのため、冬場でも適度な運動をして汗を出すことがニオイ対策になります。
また、冬は寒いからと湯船に浸からずシャワーでサッと済ませてしまう方も多いですが、湯船に15~20分浸かることで毛穴から老廃物を含んだ汗が排出され、ニオイの出にくい体質づくりに繋がります。
冬のワキガは「服臭」に要注意⚠
冬ワキガで特に多いのが、服にニオイが移る問題です。
冬は汗ジミが見えにくいため服のニオイに関して油断してしまいがちですが、厚手のニットなどの冬の衣服は汗や皮脂を吸収しやすく、一度ついたニオイが洗濯しても落ちにくいという特徴があります。
また、ダウンやコートなど頻繁に洗濯しにくいものもあり、染みついてしまったニオイはなかなか消えることがありません。
特にアポクリン汗腺の汗は、タンパク質や脂質を多く含むため、繊維に強く残留します。
そして、乾燥機の熱やアイロンの高温によって臭気がさらに定着してしまうこともあります。
冬のワキガを悪化させる生活習慣
冬は気づかないうちにワキガを悪化させる生活習慣がいくつもあります。
代表的なものは以下の通りです👇
- 厚着による蒸れと通気性の悪さ
- 運動不足による代謝低下
- 飲み会が増え、肉類や脂質の多い食生活
- 睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ
こうした要因が重なると、アポクリン汗腺からの汗の分泌が増え、冬でもニオイが強くなる悪循環に陥ります。
冬は治療のベストシーズン
意外かもしれませんが、冬はワキガ治療に最適な時期でもあります。
ビューホットなどの切らない治療は、ダウンタイムが短く季節を問わず受けられますが、夏よりも汗をかきにくい冬は皮膚の炎症が起こりにくく、治療後の回復がスムーズです。
また、切開手術によるワキガ治療を検討している方にとっても、冬は傷の治りが安定しやすく、術後の固定も夏よりは苦痛に感じにくい季節。
「夏前に慌てて対策するより今のうちに治しておく」という患者様が年々増えています。
冬でもワキガは存在し、体質や生活環境によって悪化することがあります。
冬に感じるニオイの悩みは、春や夏になればさらに強く現れる可能性が高いです。
一時的なケアだけでなく根本的な治療を受けることで、季節問わず快適に過ごせるようになります。
ニオイの悩みを手放し、一年中快適に過ごせる自分を取り戻しましょう☺

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